コラム

plastic modelとピコピコについての考察

 このコーナーは、音楽、ゲーム、映画、カード、肉などさまざまなジャンルに分けて、その道のマニアに書いてもらう予定なので、お楽しみに。といってもまだ準備中なのですが、何もないのもアレなので、当店マスター関根がちょっと書いてみます。

「IN A MODEL ROOM」/P-MODEL お客様によく、「店名の由来って、やっぱ、P-MODELとPLASTICSなんですか?」と聞かれることがあります。本当は“プラモデル”なんですが、まぁ、そんなニュアンスも含めてなどと言いながら、やはり当店では外せない2バンドではあります。

 P-MODELは、平沢進さんを中心としたバンドですね。ファーストアルバム「IN A MODEL ROOM」の1曲目「美術館で会った人だろ」を初めて聞いたとき、ギターがかっこよすぎと思いました。あの、ノイジーでパンクっぽい音が、せっぱ詰まってる感じでドキドキしたのを覚えています。後に、爆風スランプが「美術館で〜」と「サンシャイン・シティ」をライブでカバーしていて、そのアレンジがパンク風になっていてとてもかっこよかったものです。

「TOP SECRET MAN」/PLASTICS PLASTICSの「TOP SECRET MAN」を初めて聞いたときも、立花ハジメの弾くギターがかっこよすぎだったんです。あの音を聞いたために、テケテケ・サーフィンサウンドが好きになって、大滝詠一の多羅尾伴内楽団(冬のスタンダードをエレキサウンドにアレンジした「Vol.1/駒沢裕城のスチール・ギターをフューチャーして」と、夏物エレキインスト・カバー集「Vol.2/村松邦男のエレキをフューチャーして」の2枚を発売)なんかにはまっていきました。

 当時、有頂天のケラさんがインタビューで、「バンドでギターが出張ってくるのがイヤだ」と話していて、そうそう、俺もそうなんだよと思って、普段は周りに「ギターが嫌いでさぁ」とか言っていたにも関わらず、この2バンドにヒカシューを加えた、いわゆる“テクノ御三家”(一体誰がそう呼んだのか。普通に言われてるけどその出典を知りたい)の第一印「多羅尾伴内楽団Vol.1/駒沢裕城のスチール・ギターをフューチャーして」象は全部ギターの音だったのがポリシーないというか、人に流されていたというか。

 当店は、リクエスト中心でやってるわけですが、「なんか日本のピコピコしたの聞かせてください」と言われることが多いのです。それで、何かないかなと探すと、意外と今の人たちが求めるようなもろピコピコしたようなものって80年代にないんですよね。結局YMOが一番ピコピコしているような気が。

 どうやら、日本のテクノ・ポップってギターバンドみたいですね。よく言われることですが、ロックでも歌謡曲でもない、どこにカテゴライズしていいか分からないもので、なおかつちょっとでもシンセの音が入っているものが、そう呼ばれていたみたいです。思い出してください(by サンドウィッチ)。ハルメンズ、ジューシーフルーツ、チャクラ、ビジネス、SPY、FILMSなどなど。みんなギターポップ。というわけで、もっとピコピコしたものを求めて新たな旅に出たわけです。

 で、かなりはしょりますが、実はあるんですね、ピコピコしたやつ。テクノ歌謡ってやつが。これについては次回(いつになるのか)書きたいと思います。

 折角だから、皆様のお薦めピコを教えてください。「僕はこの曲が一番ピコってると思うんだ」「私はあのアルバムが心にピコってくるの」など、思いのたけを掲示板に書き込んでください。ないものはがんばって探して、当店でも入手いたします。つーことで、また。

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